結論:AIの資料は「たたき台」。出す前に5か所を見る

AIが作った資料は、整って見えるぶん、そのまま出したくなります。ただ、会社の情報、数字の出どころ、提案の根拠、金額、未確認の箇所は、人が確かめるしかありません。

  1. 会社情報とサービス内容
  2. 数字の出どころ(実測か、推定か)
  3. 改善案と、その効果の根拠
  4. 概算金額の前提
  5. 未確認の箇所

汎用AIでも、GROW Agent プロデューサーのような専用サービスでも同じです。上の5か所を順に確認しましょう。このページは当サイトが提案する一般的な確認手順です。

1. 会社情報とサービス内容は正しいか

社名、サービス名、対象のお客様、営業エリア、料金など、自社の基本情報を確認します。サイトに書かれていないことが、確定情報として追加されていないかも見ます。

AIは、もっともらしい内容で空欄を埋めることがあります。「創業〇年」「〇〇に強い」といった表現は、社内で確認できるものだけを残します。

  • 社名・部署名・サービス名の表記(正式名称、略称の揺れ)
  • 営業エリア、対応できる業種や規模
  • 料金や納期など、お客様との約束になる情報
  • 「業界トップクラス」「多数の実績」など、根拠を求められる言い回し

会社案内やパンフレットなど、社内で確定している資料と照らし合わせると早く確認できます。

2. 数字は実測か、推定か

アクセス数や問い合わせ数などの数字は、どこから来たのかを確認します。GROWの公式案内では、アクセス解析レポートはGoogle アナリティクスなどを接続しない場合は推定値になるとされています。

  • 実測:GA4やSearch Consoleなどで集計した数字(期間も書く)
  • 推定:公開ページなどから見積もった数字
  • 仮定:「仮に〜とすると」の計算

資料の中では、次のように書き分けると読み手が迷いません。以下は架空の例です。

修正前修正後
月間訪問数は約3,000です月間訪問数は約3,000(推定。アクセス解析は未接続)
問い合わせは前年より減っています問い合わせ件数(社内記録、前年同月比)は確認中
改善で問い合わせが20%増えます問い合わせ件数の変化を、公開後3か月で確認する

推定の数字から「〇%改善する」と言い切らないようにしましょう。

3. 改善案と、効果の実証は違う

導線(お客様が目的のページまでたどる道筋)の変更などが提案されても、その施策で問い合わせが増えることまで実証されたわけではありません。何を変更し、何を見て効果を判断するか(例:問い合わせページへの移動数、フォーム送信数)を別に整理します。

改善案を残すときは、次の3点をセットで書くと、上司も判断しやすくなります。

  • 変えること:例)スマホのトップに問い合わせボタンを置く
  • 理由:例)今は問い合わせ先がページの最下部にしかない(事実)
  • 確かめ方:例)公開前後で、問い合わせページへの移動数を比べる

理由の欄に事実がない改善案は、仮説として扱います。優先順位を決めるときは、目的に近いもの、すぐ試せるものから並べるのが当サイトのおすすめです。

4. 概算見積を、確定金額として扱わない

制作範囲、素材の用意、社内確認、公開後の対応が含まれているかを読みます。GROWの概算金額も、公式で「目安であり正式な見積ではない」と案内されています。予算を決めたり発注したりする前に、依頼先から正式な見積もりを取りましょう。

  • 何ページ分、どの作業までが含まれた金額か
  • 原稿・写真は社内で用意する前提か、依頼する前提か
  • 公開後の保守や更新の費用は含まれているか
  • 金額の幅や、金額を左右する条件が書かれているか

上司に出す資料では、金額の横に「概算・正式な見積もりではない」と書いておくと、その数字がそのまま予算として扱われるのを防げます。見積もりの比べ方は相見積もりの取り方にまとめています。

5. 未確認の箇所は、隠さず残す

わからない箇所を埋めて完成したように見せるより、「担当者確認中」「制作会社へ質問予定」などを付けて引き継ぎましょう。上司や制作会社にとっても、何が決まっていて何が未定かがわかる資料のほうが判断しやすくなります。

印のつけ方は、社内で一つに決めておくと便利です。

  • 【確認済】社内資料や管理画面で確かめた
  • 【推定】AIや公開情報から見積もった
  • 【未確認】確かめる先は決まっているが、まだ確認していない
  • 【要判断】上司に決めてほしい

印をつけた箇所は、提出前にもう一度一覧にしておくと、確認の漏れを防げます。

出す相手によって、直す箇所が変わる

同じ資料でも、上司に出すか、制作会社に渡すかで、見直す点が変わります。以下は当サイトの整理です。

出す相手特に確認すること削る・書き足すこと
上司・経営者結論、金額の前提、決めてほしいこと細かい手順を減らし、判断に必要な点を最初に書く
制作会社依頼範囲、社内で用意するもの、日程社内の事情で外に出せない情報を削る
社内の関係部署各部署にお願いする作業と締切専門用語に説明を添える

社外に渡す資料では、顧客名や取引条件、社員の個人情報などが入っていないかを確認します。AIに入力してよい情報の考え方はAIに社内情報を入れる前にで扱っています。

提出前チェックリスト

  • 社名・サービス名・料金・エリアが正しい
  • 根拠を求められる言い回しを、確認できるものだけにした
  • 数字ごとに、実測・推定・仮定のどれかと期間を書いた
  • 改善案に「理由」と「何を見て判断するか」を添えた
  • 金額は概算と明記し、含まれる範囲を確認した
  • 社外秘の情報や個人情報が入っていない
  • 未確認の箇所に印をつけ、確認先を書いた
  • 出す相手に合わせて、最初に結論を書いた

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