結論:「何を頼むか」から決めたいならGROW、やることが決まっているなら汎用AI
汎用AI(ChatGPT、Claude、Gemini、Microsoft Copilotなど)は、何でも相談できる代わりに、前提の説明や資料の構成を自分で考えて指示する必要があります。GROW Agent プロデューサー(以下GROW)は、Webサイトの見直しに用途を絞り、サイトを読み込みながら質問し、診断書・提案書・RFPなどの資料にまとめるサービスです。
- 文章の手直し、メール、表の整理など、やることが決まっている → 汎用AI
- 何から直すか、何を制作会社に頼むかが決まっていない → GROW
- 両方ある → 論点整理と資料化はGROW、その後の細かな文章直しは汎用AI
どちらが「賢いか」ではなく、相談の進め方が違うと考えると選びやすくなります。
比較表:料金・始め方・成果物
| 汎用AI(ChatGPTなど) | GROW Agent プロデューサー | |
|---|---|---|
| 料金 | 無料版あり。有料版は月額制(下の表) | 公式案内では相談・資料作成とも完全無料 |
| 始め方 | アカウント登録が必要 | 登録不要。URL・会社名・名前・連絡先を入力 |
| 進め方 | 自分で質問・指示を組み立てる | AIがサイトを読み込み、質問しながら進める |
| 成果物 | チャットの回答。資料の形は自分で指示 | 15種類の資料(Word・PowerPoint・Excel・PDFなど) |
| データ連携 | サービスごとに異なる | GA4・Search Console・Google広告を任意で接続(読み取りのみ) |
| 人への相談 | なし | 担当プロデューサーへ相談記録ごと引き継げる |
| 使える範囲 | Web以外の仕事にも使える | Webサイトの見直しに特化 |
公式情報をもとにした編集部の整理です。
汎用AIの料金(2026年10月時点)
| サービス | 無料版 | 個人向け有料 | 法人向け |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | あり | Go ¥1,400/月、Plus ¥3,000/月 | Business:年払い ¥3,050/ユーザー・月 |
| Claude | あり | Pro:年払い 月$18、月払い $22(税込) | Team:年払い $22/シート・月(税込) |
| Gemini | あり | Google AI Pro ¥2,900/月 | Google Workspace のプランに含まれる形 |
| Microsoft Copilot | あり(機能制限あり) | Microsoft 365 Personal など | Copilot Business:既存の Microsoft 365 に追加で年払い ¥2,698/ユーザー・月(税抜) |
ChatGPTとGeminiの料金ページには税込・税抜の表記がありません。料金は変わりやすいので、契約前に各公式ページで確認してください。
Web担当の仕事に限れば、無料版でも下書きや壁打ちには十分使える場合があります。一方で、ファイルの読み込みや長い資料の作成は、無料版では回数などの上限にかかることがあります。
汎用AIの良い点と気になる点
良い点
- Web以外の仕事(メール、議事録、表計算)にも同じ道具で使える
- 指示次第で、文章の調子や資料の形を自由に変えられる
- 会社で法人プランを契約済みなら、社内ルールの範囲で追加の手続きなく使える
気になる点
- サイトの状況、目的、制約を毎回自分で説明する必要がある
- 何を聞けばよいか分からない段階だと、質問を組み立てるのが難しい
- 回答をそのまま上司や制作会社に出せる資料の形に整える手間が残る
- 個人向けプランは、入力が学習に使われる設定が初期状態のものがある(ChatGPTやGeminiは設定で変更可能)
使い方のコツはWeb担当がAIに任せられる仕事で、指示文の例と一緒に紹介しています。
GROWの良い点と気になる点
良い点
- サイトの公開ページを読み込んだうえで質問してくれるので、何を聞けばよいか分からなくても始められる
- 診断書、提案書(概算見積つき)、RFP、社内共有資料など、渡す相手に合わせた資料の形で受け取れる
- GA4などを接続すれば実際の数値で分析できる
- AIで足りない部分は、人の担当者に記録ごと引き継げる
- 無料
気になる点
- Webサイトの見直し以外には使えない
- 開始時に会社名・名前・連絡先の入力が必要で、匿名では使えない
- 運営はWeb制作会社で、相談後に人から提案を受ける可能性がある
- 公開前・社内限定のサイトは読み込めない(話を聞きながら整理する形になる)
- 2026年10月公開の新しいサービスで、利用者の評判はまだ少ない
同じ相談で比べると:手間の違いはどこに出るか
例として「問い合わせが少ないので、サイトの改善点を整理して上司に説明したい」という相談で考えます(想定例です。実測ではありません)。
| 工程 | 汎用AI | GROW |
|---|---|---|
| 前提を伝える | 会社の事業、サイトの構成、目的を文章で説明 | URLを入れ、選択肢や普段の言葉で答える |
| 課題を洗い出す | どの観点で見るかを自分で指示 | AIがサイトを読み込みながら質問 |
| 数字を確かめる | GA4などの数字を自分で書き写して渡す | 任意で接続すれば実数を読み込む |
| 資料にする | 見出しや形式を指示し、文書ソフトに貼る | 提案書や社内共有資料の形で受け取る |
| 確認と修正 | 必要 | 必要 |
どちらも最後の確認と修正は人の仕事です。手間の差が出るのは、最初の「前提を伝える」「何を聞くか考える」部分と、最後の「資料の形にする」部分です。
使い分けの例
- GROWで整理 → 汎用AIで仕上げ:GROWで診断書と提案書を作り、社内向けの言い回しや要約は使い慣れた汎用AIで直す
- 汎用AIで下調べ → GROWで具体化:業界の一般的な課題を汎用AIで調べてから、自社サイトに即した整理をGROWで行う(公式も、汎用AIで下調べをしたが自社サイトに即した答えがほしい人を想定ユーザーに挙げています)
- 汎用AIだけで完結:直す箇所が決まっていて、文章や表の手直しだけなら、追加のサービスは不要
どの組み合わせでも、受け取った資料はAIが作った提案書を、そのまま提出する前にの手順で確認しましょう。
入力する情報の扱いを確認する
汎用AIは、プランによって入力内容の扱いが異なります。ChatGPTは個人向けプランでは学習への利用を設定でオフにでき、Businessはビジネスデータを初期状態で学習に使わないと案内しています。Geminiは個人アカウントで「アクティビティの保存」がオンの場合、チャットがモデルの改善に使われ、人のレビュアーが見ることもあると案内しています。
GROWは会社名・連絡先・サイトURLを入力して使います。社外のサービスに何を入れてよいかは会社ごとのルールによります。考え方はAIに社内情報を入れる前ににまとめています。