結論:社内で使っているアカウントのフォームから試す
顧客アンケートを始めるとき、多くの小さな会社では無料のフォーム作成ツールで十分に始められます。社内で Google のアカウントを使っているなら Googleフォーム、Microsoft 365 を使っているなら Microsoft Forms から試すのが、手続きが少なく済む方法です。これは当サイトの提案です。
一方で、設問数の多い調査を定期的に行う、集計結果を社外向けの報告書にまとめる、といった用途では、アンケート専用サービスの有料プランが候補になります。この記事では SurveyMonkey と Questant を取り上げます。
以下の料金・機能は、各社の公式ページを2026年10月に確認した内容です。プランや条件は変更される場合があるため、使う前に公式ページで最新の情報を確認してください。当サイトでは各ツールの操作性や集計の使い勝手を実測していません。
無料で使える範囲の比較表
公式ページで確認できた項目だけを並べました。確認できなかった項目は「公式で確認できず」としています。
| 項目 | Googleフォーム | Microsoft Forms | SurveyMonkey | Questant |
|---|---|---|---|---|
| 無料での利用 | 個人の Google アカウントで無料と明記した公式ページは確認できず。Google Workspace の各プランに含まれる | 公式ページで「無料のツール」と紹介 | 無料のベーシックプランあり | 無料プランあり |
| 1アンケートの質問数 | 公式で確認できず | 最大200問 | 10問まで(英語版の個人向け料金ページ) | 10問まで |
| 回答数・閲覧数 | 公式で確認できず | 個人の無料アカウントは200件まで | アンケートごとに表示件数の上限あり(件数はログイン後に表示) | Web画面での閲覧は100件まで |
| 結果のダウンロード | スプレッドシートで分析できると案内 | 公式で確認できず(今回の確認範囲外) | 無料プランはエクスポート(CSV・XLS・PDF・PPT)不可と比較表に記載 | 無料プランは不可 |
| 作成できる数 | 公式で確認できず | フォーム400個まで(ごみ箱内を含む) | 公式で確認できず | 無制限 |
Microsoft Forms の上限は、Microsoft サポートの英語ページ「フォーム・質問・回答の上限」に基づきます。組織のアカウントでは1フォームあたり最大500万件、個人の Microsoft アカウント(Outlook.com など)では無料で200件、有料で1,000件と記載されています。
有料プランの料金(確認できた範囲)
有料プランの料金は、SurveyMonkey と Questant で公式の料金ページに金額が掲載されていました。
| サービス | プラン | 料金(公式ページの表示) | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| SurveyMonkey | チームアドバンテージ | 1ユーザーあたり月4,370円 | 3名から、年1回払い、年間回答数50,000件 |
| SurveyMonkey | チームプレミア | 1ユーザーあたり月10,498円 | 3名から、年1回払い、年間回答数100,000件 |
| SurveyMonkey | エンタープライズ | 金額の記載なし(デモを依頼) | 5名から |
| Questant | 通常プラン | 年額50,000円(税別) | — |
| Questant | ビジネスプラン | 年額150,000円(税別) | — |
| Questant | プレミアムプラン | 年額300,000円(税別) | — |
SurveyMonkey の日本語料金ページでは、有料プランで上限を超えた回答に1件あたり10円が加算されると案内されています。個人向けの有料プランの詳細は、日本語の料金ページでは確認できませんでした。Questant には、1アンケート単位で5,000円からのアドホックという選択肢もあり、支払い後3か月利用できると記載されています。
Googleフォームは Google Workspace の各プラン(Starter、Standard、Plus、Enterprise)に含まれると料金ページの比較表に記載があります。Workspace の紹介ページにある「追加料金なしで作成」は、Workspace の契約に含まれるという意味の表記です。個人の Google アカウントで無料で使えることを明記した公式ページは、今回の確認では見つかりませんでした。Microsoft Forms の有料版の料金は、今回の確認範囲では調べていません。
Googleフォーム:良い点・気になる点・向く人
Google の紹介ページでは、複数の質問形式、回答に応じて次の質問を変える条件分岐、メールアドレスや日付の入力チェック、回答のリアルタイム集計とスプレッドシートでの分析、複数人での共同編集が案内されています。ヘルプでは、forms.google.com のほか、スプレッドシートやドライブから作成する方法が説明されています。
- 良い点:スプレッドシートと組み合わせて集計・共有しやすい。リンクやメール、サイトへの埋め込みで配れる
- 気になる点:質問数や回答数の上限は、今回確認した公式ページには記載がなかった。会社のアカウントで作るか個人のアカウントで作るかを、最初に決めておく必要がある
- 向く人:社内で Google のアカウントを使っていて、簡単なアンケートを早く始めたい人
Microsoft Forms:良い点・気になる点・向く人
Microsoft の公式ページでは、アンケート、フォーム、投票、クイズを作れる無料のツールと紹介されています。上限は公式サポートで公開されており、1フォームあたり200問まで、作成できるフォームは400個までです。
- 良い点:上限が公式に明記されていて、計画を立てやすい。組織のアカウントでは回答数の上限が大きい
- 気になる点:個人の無料アカウントでは回答が1フォーム200件までのため、顧客の多い会社では足りない場合がある
- 向く人:社内で Microsoft 365 を使っていて、アカウント管理を社内のルールにそろえたい人
SurveyMonkey と Questant:良い点・気になる点・向く人
どちらもアンケート専用のサービスで、無料プランと有料プランがあります。無料プランはどちらも1アンケート10問までと公式に記載されているため、まずは短いアンケートで試し、必要になったら有料プランを比べる使い方になります。
SurveyMonkey
- 良い点:有料のチームプランは年間回答数や利用人数の条件が料金ページに明記されている
- 気になる点:無料プランの回答の表示件数はログインしないと確認できない。無料プランでは結果のエクスポートができない。チームプランは3名からで年払い
- 向く人:複数人で調査を運用し、年間の回答数がある程度見込める会社
Questant
- 良い点:無料プランの制限(10問、閲覧100件、ダウンロード不可、メール配信1日100通)が料金ページで具体的に示されている。有料プランは年額の税別料金が公開されている
- 気になる点:無料プランでは結果データをダウンロードできないため、集計を表計算ソフトで行いたい場合は有料プランが必要になる
- 向く人:年に数回、ある程度の規模の調査をする予定があり、料金を年単位で予算化したい会社
どのツールでも先に決めておくこと
ツールを選ぶ前に、次の3点を決めておくと比較がしやすくなります。
- 何人くらいに回答してもらう予定か(上限に関係します)
- 設問はいくつになりそうか(無料プランは10問までのサービスがあります)
- 結果を誰と、どの形式で共有するか(ダウンロードの可否に関係します)
名前やメールアドレスを聞く場合は、個人情報保護委員会のガイドラインに沿って、利用目的を具体的に示します。フォームの冒頭に「いただいた回答は、サービス改善の検討にのみ使います」のように書き、社内のプライバシーポリシーと矛盾がないか確認しましょう。ガイドラインでは、利用目的は本人が使われ方を合理的に予測できる程度に特定するよう求めています。
顧客の声をどの方法で集めるか自体を迷っている場合は、顧客の声を集める方法から読むと順番を決めやすくなります。